この町に住むことになった②

前回記事:この街に住むことになった①

https://zumijohn229.hatenablog.com/entry/2019/11/18/171639

 

つい先日、この家に越してきてから丸1年が経った。引っ越してきたばかりの頃は不安も多く、慣れない環境の中で何かふわふわとした気持ちだったけれど、1年経ってみるとだいぶ馴染んできたなという感覚がある。新しい家にもこの町にも、そして子供がいるという生活にもだいぶ慣れてきて、楽しい事も多い。

 

前回の記事で僕が仕事を辞める事にしたところまではお話ししたのだけど、それを実行するには住む場所を変える必要があった。僕たち夫婦は都内の賃貸アパートで生活していたのだけど、僕には数年前に両親のために買った家のローンがあった。都内に新しく家を買うお金はないし、かと言って賃貸の家賃と実家のローンを払い続けるとなると一人の収入では足りない。そこで考えたのは、都心から少し離れた場所(仕事で時々都心に行く必要はある)で安い家を見つけて購入するというプランだ。

 

当初はかなり田舎を想定していたのだけど、そんなことを考えているうちに僕の父が倒れてしまい、あまり遠すぎる場所で暮らすというのは不安な状況になってしまった。それとは別に妻は自然の多い場所で育った経験から、そういった環境で子供に育ってもらいたいという希望も持っていた。

 

総合すると、貯金で一括購入できる安い中古物件、都心に気軽に出られる場所、自然が多い、実家からそう遠くない、などの条件が浮かんできた。

 

その条件に沿って探してみると地域もいくらか限られてくる。いくつか家を見に行くうちに良さそうな場所もあったし、実際決めかけた家もあったのだけれど、インスペクションを依頼して調べてみると土地に傾きがあったのでその家は諦めた。古い擁壁がある土地で家に若干の傾きがある場合、土地自体が傾いている可能性があるので避けた方が良い。ということを学んだ。

 

そこからまた家を探していたのだけれど、今度は別の気になる点も出てきた。インフラと学校の問題だ。田舎で家賃が安い物件となると、下水が整備されておらず浄化槽の物件が必然的に多くなってくる。以前、両親と暮らしていた家が浄化槽の家で、なかなか苦労した経験があったので、できれば下水が通っている家が良い。あとは学校が遠い物件が多いというのも気になった。遠くても歩いて15分くらいで通える距離に学校があるのが理想…。

 

探しているうちに具体的な暮らしの像が浮かんでくるとともに、だんだんと条件が厳しくなってくる。そうしているうちに不動産屋さんから今まで探していなかった新たな町の物件の提案を受けた。それがこのニュータウン

 

物件自体はリフォームされていないのでやや古い印象だったけれど、土地は傾いていないしインフラはバッチリ。バス鉄道を乗り継げば都内にも1時間ちょっとで行ける。小学校も徒歩10分かからない距離にあるし、周囲は住宅地だけれど少し歩けば大自然。近くを高速道路が走っているので実家までは車で40分ほど。そして物件も安かった。

 

前に住んでいた方の生活跡が所々に残っていて、若干気になるところもあったが妻はかなり気に入ったみたいだった。少し時間をもらったものの、ほぼ即決。交渉して購入金額もさらに抑える事ができた。これならリフォーム代を含めてもほぼ予算内に収まりそう。

 

今のゆったりとした生活はこうして1年前から始まったのです。

 

 

まとめると

 

◆貯金で一括購入できる(リフォーム代含む)

◆毎日の通勤はないけれど、気軽に都内に出られる場所

◆自然が多い

◆擁壁がない

◆インフラは整っていて欲しい

◆実家(所沢)からそう遠くない

◆学校が近い

 

こんな条件に合う場所がこの土地でした。