藤井四冠誕生

藤井三冠が豊島竜王をストレートで破って竜王位を獲得し、藤井四冠となった。これで序列もトップに。いや〜強い。強すぎる。番勝負で藤井四冠相手に勝ち越せる棋士が果たしているのだろうか?少なくとも今はいないように思う。

 

王将リーグも今はトップを走っているし、順位戦もB級1組で2位につけている。今季の結果でA級に上がれれば、来季にはもしかしたら8冠があるかもしれない。ただ、タイトルが増えればそれだけ対局数も増えて体力面でしんどい部分も出てくるはず。防衛と挑戦→獲得がどこまで続くか。

 

将棋界ではAIでの研究が盛んで、今はディープラーニング系のソフトでの研究にシフトし始めているらしく、時々そういう類の記事を読んだりするのだけど、そもそもこのコンピュータを使った研究の仕方が藤井くんとそれ以外の棋士でちょっと違うのではないかという気がしている。

 

他の棋士が研究によって戦略や戦術、対策などの将棋の上澄みの部分で違いを作っているのに対して、藤井くんは本人がたびたび口にしている通り、将棋そのものの理解につなげているような気がする。特に作戦等もそれほど立てないらしく、(特に後手番の時は)相手の作戦を受けて立ち、その場でうまく対応して勝っているようなイメージがある。

 

それが藤井くん独特なものなのか、世代や年齢によるものなのか。例えば伊藤四段などはどのように研究しているのだろうか?など気になることは沢山ある。この先数年の将棋界。また一段と世界が変わりそうなので、とても楽しみだ。