ブンとナイン

息子にはお気に入りのぬいぐるみ(パペット)がある。先にうちにやってきたのは11ぴきのねこという児童書に登場する猫のぬいぐるみ。息子の誕生日に僕の妹が買ってくれたプレゼントだった。名前は11ぴきから連想してブンという。11ぴき→イレブン→ブンというわけだ。

 

それからしばらくして、家族で多摩動物園に出かけた時、お土産に猿のぬいぐるみ(パペット)を買った。名前はナインという。ぬいぐるみにはしばらく名前がなかったが、息子に名前を聞かれた時に、「まだないんだよ〜」と言った(?)ことがきっかけで、名前はないんだ→名前はナインだ→そういえばブンはイレブン(11)だし、この猿はナイン(9)にすれば面白いからそうしよう!という流れでナインとなった。

 

息子は特にこのナインがお気に入りで、片時も離さず一緒にいるので、それから1年半過ごした今のナインはボロボロだ。まるで季節の変わり目のように体毛は剥がれ落ちて禿げているし、最近はパーツの継ぎ目がほつれかかってきている。時々洗ってみれば真っ黒な液体が出てきたりもする。

 

そしてナインが洗われて日向ぼっこをしている間、その代役はブンが務めてくれている。ナインの代わりにリュックに入って一緒に散歩に出かけるブン。なんだかちょっぴり嬉しそう。

 

この子たちといつまで一緒にいるのだろう?

 

分からないけど、妻は幼少期に好きだったぬいぐるみを今でも大切に持ち続けている。そんな一生の友達になったら良いなと思う。