通院

姪っ子の同級生でコロナ陽性の子が出てしまったらしく、学年閉鎖になった。と思いきや、それは1日だけで、あとは通常通り再開しているらしい。本当に大丈夫なんだろうか。妹家族はしばらく実家に行かないようにと念を押したら仕事が降って来た。

 

実家では三匹の猫が暮らしている。18歳くらいの猫と、15歳くらいの猫と、10歳くらいの猫だ。母が猫好きであることを友人知人は知っているので、時折子猫の貰い手探しで声がかかることもあるみたいだけれど、母はもう新しく猫を受け入れる気はないらしく断っているようだ。おそらく、自分の健康状態が芳しくないので、突然何が起こっても良いように色々と整理しているのだろう。そう思うと少し寂しい。

 

最近、18歳の長老猫の体調が悪く、週に二度ほど通院しているようで、妹がその役割を担っていたらしい。ということで、僕がそれを少しの間引き継ぐ形になった。が、うちには2歳のおチビさんがいるので、病院には母に行ってもらい、僕らは実家で留守番をすることにした。

 

18歳ともなると人間として考えると相当な歳で、色々なところが悪くなってくる。食欲も無くなるし、排泄もままならない。最近はおそらくガンが原因で腹水が溜まってしまうらしくそれを定期的に取り除いてもらったりしているらしい。

 

動物の延命というものについて色々と考えさせられる。動物に関して種を保存することは大切だと思うけれど、果たして個体を長く生きさせることにどの程度の意味があるのだろう。

 

(これは人間も同じかもしれないが)動物は“長く生きたい”などと意思表示はしない。生きたいと思っているかもよく分からない。なので延命というのは完全に飼っている側のエゴだろうと思う。そう考えると獣医師という職業もただの金儲けのような気もしてくる。

 

まあ18年も一緒に暮らしていたら家族のようなもの(僕も実家で暮らしたのは20年ほどだったし)色々と感情的になるのだろう。ただそれに人間が振り回されては…とも思う。ただどちらにせよもう長くは続かないと思うので、母の中で気持ちよく猫とお別れできればなあと願うばかりだ。

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にゃご